浮世離れして暮らしたい/企業が帝国化する

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今週は朝活をしなかったけれど、朝活の発表用に読んでいた本をメモ。

「帝国」がわたしたちにどんな影響を与えるか

アマゾン、グーグル、マクドナルド、アップルなど、わたしたち一般庶民は企業が作り上げた「仕組み」の中で消費を強いられる存在。本書の「帝国」の定義は、特定の市場で圧倒的な力を誇っている企業のこと。
国家が財政難に苦しむ中で、日々私設帝国の方が国家よりも影響力を増している。本社と販売店や工場で働く人との賃金格差は広がる一方。

「帝国」は地球温暖化懐疑説を主導するなど、自社の権益を守るためにネガティブとなりうる要素を排除する力を持っており、帝国の影響力に無関心でいることは生活を根こそぎコントロールされる可能性があることを認識しておくべきです。

 「帝国」のサービスをうまく使え

とはいえ、わたしたちの生活は、企業が提供するサービスの便利さゆえに、すでにそれなしに生きていくことは困難。コントロールされるから、危ないから、そういったサービスを利用しないのではなく、「サービスを受けることで何を失い、何を得ているのかを理解し、妥当な取引かどうかを考える」ことが提言されている。

企業にとっては、イメージ作りが大事なので、彼らの創り出した仕組みをうまく利用し利用者自身がSNSなどで情報発信するしたたかさも持つ必要がある。

 21世紀を生きるために必要な考え方とスキル

周囲と同じように振る舞えばそれなりの生活をすることができた時代は終わった。勝者総取りの時代に必要になってくるのは、「自分がどんな人生を歩んでいきたいのか、自分の考えを持つこと」。

一度決めたシナリオに沿って動くだけでなく、状況の変化に応じてシナリオを書き換える臨機応変さも求められる。本書で挙げられているスキルは以下のとおり。

  • アート(人間にしかできないことだから)
  • 専門的な技能
  • 就職後も勉強を続ける能力
  • 外国語(情報収集能力の拡大)
  • プレゼン能力
  • 他人ととことん議論して新しい知見にたどりつく能力
  • 複数の仲間を持つ(①利害関係抜きの仲間、②SNSや仕事関係者など薄く広い仲間)

感想

全体的にこの本はおもしろかった。特におもしろかったのは、マクドナルドの「ピンクスライム」のくだりと日本は資源がないからこそ豊かになったのではないかという指摘。

たとえば石油産出国では、石油だけで財政をまかなえるので医療費免除や税金免除などを実施できているけれど、それが国民の税金の使い道への無関心を招き、政治の腐敗につながっているらしい。


既存産業衰退もあってそれ以外の産業が育たなくなることも指摘されていて、いいことばかりじゃないんだなと納得!


ただ、これから必要とされるスキルというのは至極まっとうなんだけれども、かなり水準の高いものを言っていると思うので、できる人とできない人がいるだろうなというのが正直なところ。結局、帝国であろうとなかろうと、一握りのできる人と、それ以外の人という図式になるんだろうな。

そんな面倒なものに巻き込まれずに、浮き世離れして暮らしたい!!!!

わたしの評価は★4つ♪

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