新しい主婦に憧れる人たち/ハウスワイフ2.0

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「会社に使われない新しい生き方をめざす」という帯のフレーズに惹かれて、『ハウスワイフ2.0』を読んみました。近年、専業主婦になりたい若い女性が増えているそうです。アメリカでは日本よりも進んだ状況にあるとのこと。意外ですね。

登場するのは、都会から田舎に引っ越して、家で食べる野菜を自分で栽培し養蜂や養鶏までやってしまう女性や、19世紀の古き良き時代に憧れて、毎日の食事だけでなく、子供の教育や着るものまで手作りしてしまう女性たち。

この本には、そんな「新しい主婦」の事例がたくさん紹介されています。

昔の人と違うところは、生活の必要からなんでも手作りしているわけではなく、政府や企業を信頼できないから自分でやってしまおうという一種の防衛策や環境問題が発端となっているところでしょうか。彼女たちは日々、ブログで発信しています。

共感するところは多いものの、この人たちにとってライフスタイルは信仰なんだなと思いました。

医者を信用できないから予防接種を拒否するとか、子供を学校に通わせずにホームスクーリングするなどの独特の育児法。

本人たちは満足なのかもしれないけれど、一から十まで自分たちで!というのはなんとなく窮屈で危ない暮らしに思えるのはわたしだけでしょうか。だからといって、なんでもかんでも外から買えばいいという発想も、供給が絶たれたら何もできないという危険と隣り合わせなわけですが。

新しい主婦現象に憧れつつ、警鐘を鳴らす筆者の主張にはおおむね同感しました。女性は、子供が生まれるとどうしてもそれ以前と同じようには働けなくなるものです。産休や育休制度も大切だけど、休みは長くなくていいから毎日出勤しなくてもいいとか、自宅で仕事ができるとかいろんな働き方ができるといいのになぁとこの本を読んでつくづく思いました。

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