【読書メモ】すいかの匂い

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久しぶりに読んだ小説は、江國香織の『すいかの匂い』 。

 この本には11篇の少女の夏の物語が収められています。
わたしの読んだことのある女性作家の作品は、ふわふわ系かしっかり骨太系かのどちらかに分類できるのだけど、江國香織はふわふわ系。文章にすっと入れるアクのなさと、透明な空気感。
物語には表向きは強い主張がないので、うっかりしているとそれで?というものが多い。作者が読み方を指定するのではなくて、どう感じるかは読者に委ねる感じ。
解説にあたるものの中に、川上弘美が江國香織の魅力は「このお話、わかる。」と思えるところというようなことを書いている。
それを「江國さんのひみつ」と呼んでいる。
正直、わたしには分からない。
それでもこの独特の、なんと言ってよいか分からない雰囲気が嫌いではないので読む。分からないけれども、言葉な選び方はきれい。ストーリーそのものを楽しむほかに、そういう楽しみ方のできる作家がいると読書の幅が広がっていいなと思います。
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