「使う人がいないから」じゃない!仕組みを整えておくことの方が大切

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今回は「使う人がいないから」ではなく、仕組みを整えておくことの方が大切という話です。

わたしは元来本好きで、さらにライターの仕事もしているので、毎週本を買っています。毎週買っていると、あっという間に本がたまっていきます。

保管場所には限りがあるし、物がたくさんある状態も好きじゃないので読み終わった本はどんどんメルカリに出品。

まとめて古本屋に持っていくこともできますが、本も鮮度が命みたいなところがあって時間が経つとどんどん買取価格が落ちて行くので、要らなくなったときに売れるメルカリがわたしには合っているのです。

メルカリで荷物を発送するとき、わたしはゆうゆうメルカリ便を使っています。

ゆうゆうメルカリ便とは、メルカリと郵便局が提携しているサービスで、一定のサイズの荷物を全国一律料金で、匿名で配送できるもの。ネットオークションやフリマアプリでは知らない人とやり取りをすることになるので、個人情報を知られたくないという人にとって安心のサービスです。QRコードをかざして発行される伝票を荷物に貼り付けるだけで送れるので、あて名書きの手間も省ける上、送り先が遠いからといって送料を気にしなくてもいいというメリットがあります。

ゆうゆうメルカリ便を出せるのは郵便局かローソンかなので、わたしは自宅に近い郵便局に出しに行くことが多いのですが、最初地元の郵便局に出しに行ったときは「???」という反応でした。

スマホ画面でゆうゆうメルカリ便のお知らせを見せながら「全国の郵便局対応になったみたいですよ」と言うとようやくマニュアルを見ながら操作方法を確認し始めました。この地域では他にメルカリ便を発送する人はいないのでしょう。

職員2人で、あーでもない、こーでもないと言いながらようやく操作が完了しました。

一度やってしまえば、2回目以降はカンタンです。

今では定期的にメルカリ便を出しに行くので、顔を見せるとすぐに端末の前に座ってスタンバイしてくれるようになりました。そのサービスを使う人がいるかいないかではなく、メルカリと郵便局の本体が強制的に全国対応してくれるようになったおかげで、地方の小さな郵便局のサービスの質が向上したのです。

こういうことは郵便局だけでなくコンビニでも起きていて、伝票を持って行っても「操作方法が分からない」と言って他の人に代わるスタッフがいます。それだけ、この地域ではメルカリの匿名配送サービスを利用する人が少ないということなのだと思いますが、こうしたサービスは本来人手を削減し省力化をはかるためのものです。

それなのに、使い方が分からないというのは非常にもったいないことだと思います。

ふぁくとりーNolleyでは、4月からクレジットカード、電子マネーなどで決済してくれた方には8%の割引を実施しています。クレジットカードに対応するには専用の端末が必要ですし、3%ほどの手数料が差し引かれます。

それでも、レジ締め、お釣りを用意するために両替に行く手間と時間を考えれば十分ペイできると思います。端末はiPadとカード決済用の端末が2万円弱で購入できますし、POSデータもとれるので長い目で見れば決して高くない買い物です。

一回の両替に必要な時間は30分でも、毎週1回両替をしていたら1カ月で2時間。自分の時給をいくらで考えるかにもよりますが、仮に800円としても一月に1600円分のロスが発生していることになります。

人口減少に伴いすでに従来の方法では銀行は規模を維持できないと言われていますので、今後、特に地方では銀行の数は減っていくでしょう。両替も簡単にできなくなることが予想されるのです。そうすると移動時間が長くなるので、両替のために発生するロスもさらに大きくなると考えられます。

軽減税率が適用されて会計が複雑になったら、その分人を雇うのでしょうか?そもそも人は雇えるのでしょうか?現金を取り扱うのは事業者にとってさらに負担になります。一円単位のお釣りを出すのもとても面倒です。お客さんだって、小銭を出すのは面倒でしょう。

地方では現金志向が強く、事業者の中にも「クレジットカードを使う人はいないから」「手数料が取られるから」という理由で、キャッシュレス決済を敬遠する人がたくさんいます。

しかし、ふぁくとりーNolleyでは逆のことが起こりつつあります。

まだキャッシュレス決済に伴う値引きサービスを始めて一カ月も経っていないので、データとしては不十分ではあるものの、店ではキャッシュレス決済を利用する方の客単価は現金決済の方よりも上がっています。

現金決済しか対応していないと、財布の中身以上の買い物はしないので当然です。後払いになるのが心配なら、デビットカードを利用すればよいだけ。

最近は、預金も実店舗の窓口よりネットでの預け入れの方が金利が高く設定されていますし、業種を問わずさまざまな企業でフリーダイヤルを廃止しているところが増えています。航空券や旅行のチケットも自分でネット予約をしたらチケット代以外に費用は発生しないのに、電話予約だと手数料がかかるところもあります。手間がかかる業務を削減し、コスト削減をはかるための施策なのでしょう。

サービスの利用者側も事業者が提供する「省力化のためのサービス」を活用できない人は、メリットを享受できなくなりつつあるということです。アナログ対応しかできなければそれ相応の負担が必要だということを示しています。

実際に自分でメルカリの匿名配送サービスやキャッシュレス決済を利用してみると「使う人がいないから」というのは本当にそうなのか。推進していないからそうなるのでは、と思えてなりません。

今後はこうした便利なサービスを活用できるかどうかが、個人や小規模事業者の生き残りに大きな影響を与えるのではないかと思います。どうなるか自分自身で実験してみるつもりです。

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